新宿伊勢丹のアートギャラリーでは、二年に一度、北村和義さんの個展が開催されます。
このごろの北村さんはと言うと、11回目となる開催が約1ヶ月後に差し迫り、制作に大忙しなのだとか。
この記事では、2023年7月に新宿伊勢丹で行われる個展のご案内と、北村さんが現在制作中の、未発表の新作をチラリとお見せします!
第11回・北村和義 九谷作陶展@新宿伊勢丹
日程:2023年7月19日(水) ~ 2023年7月25日(火) 午前10時~午後8時[最終日は午後6時終了]
会場:伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー
※会期中は北村さんも在廊予定
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北村和義さんが制作中の【2023年最新作】をご紹介
線描色絵金彩 大皿「四神」
目玉となる作品、大皿の「四神」は、直径約60cmもの大きなお皿に線描色絵金彩という北村さん独自の手法で、天の四方の方角を司る4体の霊獣「四神」が描かれます。
下書きをして、北に玄武、西に白虎、南に朱雀、東に青龍を配置する・・・これを何パターンも繰り返し、やっとのことで図案が決定します。
続いて、実際の大皿に配置してイメージを固め、呉須で線描きします。
近年の北村和義作品には欠かせない「植物」ですが、北村さん自身が植物を育てることが好きで、色々な植物を観察したり調べたりして、年々パターンが増えているのだとか。メインとなるモチーフに合う植物を当てはめて考えるのも楽しいのだそうです。
線がどんどん増えていきますね。四神たち自身に様々な九谷の伝統模様が入り、線描きが完成。色塗り前のこの状態もとても美しく、じっくりと細部まで見たくなりますね・・・!
その他新作
北村和義作品の代名詞とも言える、いきいきとした愛らしい動物たちが次から次へと描かれていきます。
陶板の他にも花器や香炉、絵皿、カップ・・・様々な形状の生地にも難なくスルスルと描き進める北村さんの筆さばきは、見事としか言いようがありません。
春夏秋冬、北は北海道から南は沖縄まで全国津々浦々で個展を開催している北村さんですが、実は新宿伊勢丹での個展前だけは心持ちが少し違うとのこと。新宿伊勢丹の個展では、新作を中心としたラインナップ(約半数が新作!)でお客様をお迎えすると決めているため、いつもに増して作品の構想に時間を掛け、日夜制作に没頭しているのだとか。(そしてそれだけ力が入っている分、11回目でもまだまだ緊張するそうです)
7月19日(水) ~ 7月25日(火)の会期中は、ギャラリーで北村さんとお話できる可能性が高いです。関東在住の方や、会期中に東京に用事がある方は、是非この機会に個性あふれる北村和義さんの九谷焼を見に行ってみてくださいね。
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